COVID-19の進化について

久しぶりのブログ更新です.臨床研究に関係ないのでしばらくしたら消してしまいます.

 

COVID-19肺炎は,約6時間で既感染細胞から新たな感染細胞を作り,1日でウイルス増殖の4サイクル分のスピードで感染が肺内で広がると考えられるそうです.

 

一応倍化スピードは6時間と考えてみます.人間の倍化スピードは25年くらいでしょうか? とするとウイルスは人間の36500倍のスピードです.COVID-19が発生してからの変異(進化)の期間を人間換算すると,例えば1年は人間の3万年以上にあたります.

 

“美人薄命”という諺を考えてみましょう.男性は結婚相手を考えてみます.他の条件は全く一緒で,4つのカテゴリーに分けます.1.美人/健康,2.美人/不健康,3.不美人/健康,4.不美人/不健康の4人がいたとします.どの人を結婚相手で選択するでしょうか? この順かもしれませんし,2と3が逆かもしれません.もし,不美人で不健康という遺伝子があったとしたら淘汰されてしまう可能性が高いです.とすると不健康な人は美人である可能性が高くなります.すこし“美人薄命”を理解できませんか?

 

高Na血症に対する動物としての対応は,Naを捨てるのではなく水を増やして薄めるという活動が生体で起こります.今はポテチを食べすぎて高Na血症が起こります.製塩はいつから始まったのかは知りませんが,原始人が高Na血症を起こすのは食塩の取りすぎではなく日射病などで高張性脱水を起こした場合と考えられます.哺乳類としての進化を考えて,仮に高Na血症時に①Naを捨てるものと,②水を増やして薄める(口渇やADH)ものがいたとしたら,間違いなく後者が生き残りますね.

 

COVID-19は恐らく哺乳類(人間)と比べて変異(進化)は何万倍も速いと考えられます.進化の方向は,結果的には種の生き残りやすさでしょうが,これは結果であり「感染力が高く弱毒のもの」が生き残り,進化ということになるのでしょう.現在と3月前後のウイルスでは,当然質が変わっていることが予想されます.同じ対策で良いとは考えにくいですよね.第一波より第二波で重症者・死亡者が少ない理由もそこにあるのかもしれません.もちろん油断は禁物です.

 

因みに,我が一宮市の情報です.現時点(7月29日)までの全PCR陽性者数は64名ですが,7月28日時点では58名でした.この中を整理すると,重症者:0名,中等症者:4名,軽症者:46名,無症状者:8名です.重症者0%,中等症者7%で,軽症者/無症状者:93%でした.肺炎があると中等症者になっているようです.4月までの第一波が30名で,残りの28名は7月に入ってからです.

年代では,70代が4名(中等症者:1名,軽症者:2名,無症状者:1名),60代が3名(軽症者:3名)でした.

濃厚接触が明確なものは28名(中等症者:1名,軽症者:19名,無症状者:8名)でした.日本人の自然免疫が強いという説(自然免疫説)がありましたが,自然免疫で駆逐して無症状で済むというということだとしたら,接触して検査してしかも無症状だったのは29%なので,この説は間違っているのではないかと思います.日本人が感染しにくい,重症化しにくいという理由が,環境ではなく個体側にあるとしたら,別に理由がありそうですね.