今週の3歳半健診の出来事です。
一人の男の子で基本全く問題ない子です。
一応形式として舌圧子を使って咽頭所見を見るのですが膿性後鼻漏がみられました。
「お母さん、鼻の調子悪いね」
「はい数日前から…」
そして健診の診察が終わり、発達の問題もないお子さんだったので終了しようとしたのですが、
「ちょっと相談して良いですか?」
「はい、どうぞ」
「実は数か月前から、膝から下に出血班が出たり引いたりしていて総合病院にかかっていますが、原因がわからなくて…」
診察すると、下腿に少し古くなった紫斑のあとがたくさんあります。
「アレルギー性紫斑病とかIgA血管炎とか言われなかった?」
「そうかもしれないと言われています。」
「痰がらみの咳はありませんか」
「汚い鼻水を出したり、痰がらみの咳がかなり前から出たり引いたりします」
「おそらく、いわゆる蓄膿症が悪さしていると思います。耳鼻科でしっかり治療してもらうと紫斑が出ることは減っていくと思います」
「診てもらっている小児科に相談すれば良いですか?」
「そうですね、でもまず耳鼻科で治療してもらうのが良いと思います」
ということで、終わりました。自分が一般小児科診療しているならば、来てもらって治療するのですが、もどかしい思いをしました。
これに絡んでの、自分の論文2つは以下の通りです。Evidence basedではなくて、Experience basedですが…。
1. Nakaseko H, Uemura O, Nagai T, Yamakawa S, Hibi Y, Yamasaki Y, et al. High prevalence of sinusitis in children with henoch-schönlein purpura. International journal of pediatrics. 2011;2011:562638.
doi:10.1155/2011/562638.
2. Uemura O. The overlooked role of infectious foci in IgA vasculitis: a call for renewed clinical awareness. Pediatric research. 2026.
doi:10.1038/s41390-026-05005-4.